最終更新日: 2024年07月25日
薄毛が気になるという女性も少なくないでしょう。薄毛は男性のものという印象があるかもしれませんが、実は女性でも年齢やホルモンバランスなどの影響で、薄毛になることはあります。今回の記事では、女性の薄毛が気になり始めた場合にできることをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
女性も年齢とともに毛量が変化する
女性でも、年齢を重ねるにつれて毛量が減少することがあります。特に更年期に入ると、女性ホルモンのバランスが変化し、それが頭髪に影響を及ぼすことがあります。髪の毛のボリュームが減ったり、頭皮が目立つようになったりすることが薄毛の兆候として現れることがあります。
女性の毛量が年齢とともに変化する現象については、以下のような要因があります。
ホルモンの変化
女性の場合、特に閉経前後にホルモンバランスが変化することがあります。
女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、髪の成長が遅くなり、毛量が減少することがあります。
遺伝的要因
女性型脱毛症(FPHL:Famale Pattern Hair Loss)は、遺伝的な要因によって引き起こされることがあります。この脱毛症は、女性の髪の毛が徐々に細くなり、頭頂部から薄くなっていく状態を指します。
栄養不足
鉄分やビタミンB群など、髪の成長に必要な栄養素が不足すると、毛量が減少することがあります。
ストレス
心理的ストレスや身体的ストレスも、髪の成長に影響を与えることがあります。
ストレスが原因で、一時的に髪が抜けることがあります。例えば、円形脱毛症があります。
薄毛の兆候はどのようなものか
薄毛の初期兆候としては、例えば以下のようなものがあります。
髪の密度の減少
頭皮が以前よりも見えやすくなることがあります。
分け目の拡大
髪の分け目が広がり、頭皮がより目立つようになることがあります。
頭頂部の薄毛
女性の薄毛は頭頂部から始まることが多いです。これは、男性型の脱毛症と異なり、前頭部の後退や頭頂部の薄毛ではなく、全体的な髪の密度の減少がみられます。
髪の細さ
髪の毛が細く、弱くなることがあります。
抜け毛の増加
ブラッシングや洗髪時に普段よりも多くの髪の毛が抜けることがあります。
薄毛になりやすい人
女性で薄毛になりやすい人の特徴には、以下のような要因が関連していることがあります。
遺伝的要因
家族に薄毛の方がいる場合、薄毛になりやすい傾向があります。
ホルモンの変化
更年期や産後、または多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などのホルモンバランスの乱れが原因で薄毛になることがあります。
ストレス
長期間のストレスや急激なストレスは薄毛を引き起こすことがあります。
栄養不足
鉄分、亜鉛、ビタミンB群などの栄養素が不足していると薄毛になることがあります。
医薬品の使用
一部の医薬品、特に抗がん剤や心血管系の薬は、副作用として薄毛を引き起こすことがあります。
自己免疫疾患
膠原病や甲状腺疾患などの自己免疫疾患は薄毛の原因となることがあります。
薄毛の対策や治療
女性の薄毛の対策や治療には、以下のような方法があります:
ミノキシジル
女性用のミノキシジル(例: ロゲイン)は、頭皮に直接塗布する薬剤で、女性の薄毛治療によく使用されます。血管を拡張して血流を促進し、髪の成長を刺激する効果が期待できます。
低出力レーザー療法
頭皮にレーザー光を当てることで、髪の成長を促進する治療法です。家庭用のレーザーコームやクリニックでの治療があります。
栄養補助
鉄分、ビタミンD、ビオチン、亜鉛など、髪の成長に必要な栄養素を補給することが大切です。不足が疑われる場合は、サプリメントの摂取を検討すると良いでしょう。
スカルプケア
頭皮の血行を良くするために、マッサージや適切なシャンプー、コンディショナーを使用することが重要です。
ホルモン療法
ホルモンバランスの乱れが原因の場合、医師の指導のもとでホルモン療法を行うことがあります。
ストレス管理
ストレスが原因の場合は、リラクゼーションや適度な運動、趣味などを通じてストレスを軽減することが重要です。
医師による診断と治療
原因に応じて、皮膚科医や内科医などの専門医に相談し、適切な治療を受けることが重要です。
まとめ
女性の薄毛は、更年期によるホルモンバランスの変化が大きな要因となることがあります。薄毛の兆候に気づいたら、早めの対策や適切な治療を検討することが大切です。
健康な頭髪を保つためにも、日々の生活習慣に注意を払い、必要に応じて皮膚科や薄毛外来などの専門医の受診をすると良いでしょう。
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参考文献
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Hair loss – Diagnosis and treatment – Mayo Clinic