最終更新日: 2023年10月31日
靴や靴下の悪臭、体臭や口臭など「臭い」の問題はみんなが気になる話題ですね。
今回のテーマは臭いの中でもやっかいな「寝具(シーツ・枕カバー)や肌着(シャツ)に染みついてしまいやすい臭い」についてです。
「マクラやシャツがくさいかも?」と自分で気がつくことができればまだマシですが、家族などに「臭いっ!」と指摘されるまで気がつかないこともよくあります。特に男性・汗をかきやすい人・加齢臭などが気になり始めた人は要注意です。
この記事では、そうした「寝具や肌着に染みついてしまうニオイ」の原因や対策をいくつか紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
目次
本質的には体臭そのもの
寝具や肌着に染みついてしまう臭いの原因は、主に汗や皮脂など身体から出る老廃物です。
これらは、体臭の原因になっているものと、本質的にはほぼ同じです。
ただし、汗や皮脂そのものが臭うわけではなく、それらが時間とともに酸化されたり、皮膚や空気中に存在するさまざまなバクテリア(細菌類)のエサとなって分解されたりした際に、不快な臭い物質を放出します。また、体表や汗腺から発生する微量の化学成分は皮膚ガスと呼ばれ、これらも体臭のもとになっていると考えられています。
不快な加齢臭の原因物質として特定された、2-ノネナール (C9H16O)や、ペラルゴン酸 (C9H18O2)の存在は有名です。40代前後の男性頭部からはジアセチルが多く検出されたという研究もあり、近年「おやじ臭」などとして注目を集めています。
いずれにせよ、こうした臭いのもとになる老廃物は繊維についた汚れとなり、長時間放置されると繊維の奥にまで到達します。また、夏場の高温多湿などの条件が重なったりすれば、カビやダニの温床にもなり、悪臭だけで済まない場合もあります。
肌着が直接触れているのは、汗や皮脂がたくさん出やすい胸や背中の体幹部ですから、肌着に臭いがつきやすいのは仕方がないことかもしれません。一方で、肌着を毎日洗濯するのはわりと当たり前のこと。洗濯のやり方を少し工夫することで、臭いの発生や染みつきを抑えることができます。
寝具の場合も肌着のように毎日洗濯できればよいですが、ホテルのように毎日シーツを交換する人は少ないかと思います。それでも、数日おきにていねいな洗濯ができれば、嫌なにおいが染みついてしまうことは避けられるでしょう。
洗濯(クリーニング)の工夫で体臭・悪臭は軽減・対策できる
というわけで、寝具や肌着に染みつきやすい臭いも、洗濯やクリーニングの方法を工夫し、適切な対処をすれば、嫌なにおいを除去・かなり軽減することができます。
以下に、実行しやすいポイントを5つ紹介します。
ポイント①じゅうぶんな洗い替えとこまめな洗濯
毎日洗濯するのが基本の対策になります。特に、シーツや枕カバーは数枚の洗い替えを用意しておきましょう。天候や季節、干した場所によっては半日程度では乾ききらない場合があります。そうすると、生乾きとなって余計に悪臭の原因になってしまう可能性があります。
もちろん、肌着など洗い替えがたくさんあるからといって逆に洗濯物を溜めてしまうのもマイナスです。汚れたまま放置すればするほど臭いは染みついて落ちにくくなります…当然ですね。
ポイント②お湯で「つけおき洗い」
臭いの原因である皮脂などは、油分やタンパク質で構成されています。よって、40℃前後のお湯によるつけおき洗いはかなり有効です。通常の洗濯では臭いが取れないと感じたときにも試してみることをおススメします。つけおき洗いをするときは、色落ちや色移りには気を付けて、洗濯物のタグを確認しておきましょう。
ポイント③臭い対策の洗剤
近年は、臭い対策に特化した洗剤が、多数市販されています。そうした商品は注意書きを読んで正しく使えば、高い効果を発揮します。また、洗濯せずにスプレーなどを吹き付けるだけで臭いの原因物質を分解できる商品もあり、とりあえずの対策や応急処置としては活用できます。
ポイント④太陽光
太陽光には強い殺菌効果があります。太陽光に当てて干せば、紫外線によって洗濯物についているバクテリアやカビの胞子は死滅します。しっかりと汚れを落とした洗濯物は、乾燥機を使用するより、できれば晴天の日に屋外でカラリと干すのがベストです。
ポイント⑤クリーニング店の利用
「①~④のポイントを守って洗濯しても臭いが気になる」or「なかなか自分でするのは難しい」という人は、定期的にクリーニング店を利用する手もあります。クリーニング店はやはりプロの業者、専用洗剤などでしっかりと汚れや臭いまで落としてくれるでしょう。
逆に、もしクリーニング店に出しても臭いが残ってしまうレベルなら、あきらめて買い替えましょう。
体臭はストレスや男性ホルモンとも関係が深い
さて、ここまでは、寝具や肌着に染みついてしまう臭いの対策として、洗濯方法を中心に紹介してきましたが。他にも根本的な対処法やヒントがないか探ってみましょう。
毎日お風呂やシャワーで体を洗い、皮膚を清潔に保つことはもちろん対策になります。仕事で疲れた夜でも、朝にシャワーを浴びるより寝る前にシャワーを浴びたほうが、寝具の汚れを軽減できます。
また、体臭は飲酒・喫煙・食習慣などにも影響を受けやすいとされ、さらにストレスや男性ホルモンの分泌量とも関係が深いとされています。
ウェルミルでは、ストレスホルモンの血中コルチゾール値や、男性ホルモンのテストステロン値、TSH、FT4などの代謝に関連したホルモン値などを手軽に検査できます。体内データを見える化すれば「体臭が強くなっているかも」「寝具や肌着が臭ってしまうかも」といったことも、事前に察知し、意識できるかもしれません。そうすれば、洗濯などの対策も準備しやすいですね。
まとめ
この記事では、寝具や肌着に染みついてしまう臭いの原因と対策についての情報をお届けしました。
原因がわかれば、記事で紹介したような洗濯の工夫などで、対策できます。
今回のように体臭に関係する悩みは人それぞれですし、臭いの発生を完全に防ぐことは難しいため、あまり気にしすぎるのもよくありません。日ごろから、清潔で規則正しい生活を心がけ、こまめな洗濯を意識しましょう。
セルフケアの一環としてウェルミルサービスで体内データを見える化し、年齢や生活習慣・ストレスによる身体の変化を感じ取れるようにしておくのも、おすすめです。