女性向けの福利厚生とは？企業がフェムテックを導入するメリットと郵送検査について解説

最終更新日: 2024年10月10日

フェムテックとは、女性のライフステージにおける健康問題を解決するテクノロジーのことを指します。今回の記事では、フェムテックとは何か、企業が導入することで得られるメリットは何か、そして企業の福利厚生としての導入事例についてもご紹介していきます。

フェムテックとは

フェムテック（FemTech）とは、「女性（Female）」と「技術（Technology）」を組み合わせた造語で、女性特有の健康問題やニーズに対応するための、女性の健康やウェルネスに関連する技術や製品を指す言葉です

具体的には、生理管理アプリの導入や、妊娠・不妊治療支援、更年期サポートなどがあります。
また、乳がんや婦人科疾患の早期発見のためのセルフチェックの啓蒙活動や性教育、さらには健康状態をモニタリングし、データを提供するスマートデバイスの配布などがあります。

フェムテックは、女性の健康と生活の質を向上させることを目的としており、医療から日常生活に至るまで幅広い分野で利用されています。

フェムテックを導入するメリット

フェムテックを企業が導入することには、いくつかのメリットがあります。

例えば、体調管理アプリなどを社員が使用することで、健康管理がしやすくなり、健康上のリスクを早期発見・対処できます。その結果、社員全体の健康水準が向上します。予防的な健康管理により、医療費や健康保険のコストが削減されるというメリットもあります。
また、女性の生理や更年期障害による体調不良をケアすることで、これによる欠勤が減少し、従業員の生産性が向上することも期待できます。
さらに、企業イメージの向上にも貢献します。フェムテックを導入することで、性別問わずすべての従業員に配慮することにつながり、昨今話題であるダイバーシティを重視した企業として評価されやすくなります。その結果、人材採用やブランド価値の向上につながります。

このように、企業がフェムテックを導入することで、従業員の健康と生産性の向上、企業イメージの向上など、多くのメリットが得られると考えられます。

フェムテック導入事例をご紹介

実際に、フェムテックを導入している企業をご紹介しましょう。

株式会社YStoryでは、「AI・メディカルサイエンスを活用した35歳以上の女性向けの更年期パーソナルケア」として、デジタルヘルスケアアプリを導入しました。このアプリを導入し、更年期症状がある働く女性に、医学的なエビデンスに基づく症状管理アドバイスやセルフケア提案、医師とのデータ共有を通じた効果的な診療支援などを提供しました。
その結果、仕事のパフォーマンスの平均値の上昇がみられるという効果が得られました。
（参考 : 経済産業省における女性の健康支援について）

また、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスでは、働く女性のメンタルヘルス・パフォーマンス向上事業として、運動後の爽快感が味わえる「次世代EMS」を活用した事業を行っています。

ここにあげた企業の他にも、フェムテックに取り組む企業はいくつもあり、いずれも女性の仕事のパフォーマンスをあげることなどに貢献しています。

フェムテックの一環としての郵送検査キット

女性ホルモンは生理周期によって変動するので、自分のタイミングで自宅で検査できる郵送検査がおすすめです。血液と唾液のどちらでもホルモン値を測ることができます。

唾液で簡単に検査できる郵送検査キットであれば、簡単に検体を取れるというメリットがあり、福利厚生にもおすすめです。

例えば、ウェルミルの唾液検査キットは、スポンジを口に含むだけで唾液を簡単に採取できます。そのため、更年期世代社員に、自分の体調管理の一環として女性ホルモン値などのチェックをすることで自身の健康を見直す後押しをするために導入いただいています。

まとめ

今回の記事では、フェムテックについて解説しました。
郵送唾液検査にはいろいろな目的がありますが、不妊治療のための郵送検査キットもあります。例えば、ウェルミルでは、少量の血液でAMH（抗ミュラー管ホルモン）を測れるキットもあります。
（参考コラム：AMH（抗ミュラー管ホルモン）とは？その役割と妊活におけるAMHの重要性）

不妊治療を考えている社員への福利厚生としても、郵送検査キットも有用なのではないでしょうか。今回の記事が参考になれば幸いです。

参考文献

経済産業省における女性の健康支援について

フェムテック　経済産業省