女性ホルモンの基本!エストロゲンを詳しく解説

最終更新日: 2023年10月31日

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。女性ホルモンは、妊娠や出産だけでなく、皮膚や血管、骨の健康などにも大きく関わっています。また、少ない量ではあるものの男性にとっても必要なホルモンとして知られています。今回は、女性ホルモンの基礎知識についてわかりやすく説明します。

1、女性ホルモンとは?

ホルモンは、身体の中で分泌される物質の名称で100種類以上あるといわれています。ホルモンが分泌される器官は、甲状腺や副腎(ふくじん)、すい臓、卵巣、精巣、脂肪細胞などです。それぞれのホルモンには、身体が正常に機能するために重要な役割があります。

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、女性の場合には卵巣で作られています。エストロゲンは、月経や妊娠、出産に大きく関わっているだけでなく、乳房の発育、皮膚や骨、血管、筋肉などの健康維持、精神面の安定においても重要なホルモンとして知られています。プロゲステロンは、妊娠の維持、体温の調整、子宮内膜の増殖抑制などに関わっています。

女性ホルモンという名前なので、女性だけに必要なホルモンと考えるかもしれません。しかし、今までの医学的な研究によって男性にも必要なホルモンであることがわかっています。女性に比べると、男性における女性ホルモンの分泌量は少ないですが、骨折予防や性欲の維持に関わっています。男性には卵巣がないので、女性ホルモンは副腎や脂肪細胞から分泌されています。

2、エストラジオールとは?分泌量による女性の身体と心への影響

実は、エストロゲンには3つの種類があります。エストロン、エストラジオール、エストリオールです。一般的に、検査でエストロゲンを調べる時にはエストラジオールの数値を測定していることが多いです。エストラジオールは、エストロンやエストリオールに比べて身体に対して最も強く働きかけることがわかっています。

ホルモンの量は、少なくても多くても身体や心に悪影響を及ぼします。エストラジオールの分泌量が少ない場合には、月経周期の乱れ、不妊、肌荒れ、情緒不安定、不眠などの原因になります。また、エストラジオールの分泌量低下によって、骨粗しょう症や動脈硬化、脳梗塞、高血圧、うつ病などを引き起こすこともあります。女性は、閉経によってエストラジオールの分泌量が大幅に減るため、身体の不調が起こりやすくなります。

一方で、エストラジオールの分泌量が多いと、肥満や頭痛、不安感、疲労感、無排卵の原因になります。また、エストロゲンの分泌量が多い状態が長く続くと、乳がんや子宮筋腫、子宮内膜症、子宮体がん子宮頸がんを引き起こす可能性が高くなるといわれています。

3、身体に必須の女性ホルモン「エストラジオール」を測定する方法

女性ホルモンは、男女で分泌量の差はあるものの、健康な身体の心の維持のために必須です。特に、エストラジオールはエストロゲンの中でも身体や心への影響力が大きいことがわかっています。医療機関では、卵巣の機能を調べるためにエストラジオールを測定することが多いです。具体的には、月経異常や不妊、更年期障害などに対して、原因を調べるためにエストラジオールを測定します。

ウェルミルの検査では、病院に行かずに簡単にエストラジオールの量を測定できます。ウェルミルの検査キットを購入すると、自宅にキットが届くので、少量の血液を指から採取し、自分の都合の良い時に返送用封筒に入れて送るだけです。結果はスマートフォンなどからWEBで確認できます。肌荒れや倦怠感、気分の落ち込みなどの症状がある場合や妊活をしている場合にエストラジオールをウェルミルで検査してみるとよいかもしれません。ただし、身体や心の不調、不妊期間が長く続く場合には医療機関を早めに受診するようにしてください。

まとめ

女性ホルモンは、分泌量の差はあるものの女性だけでなく男性の健康にも重要であることがわかっています。女性ホルモンの量は少なすぎでも多すぎても身体や心にさまざまな不調が起こります。ウェルミルの検査で女性ホルモンを測定してみると、身体の不調の原因がわかるかもしれません。