女性ホルモンと美しさの関係は?分かりやすく解説

最終更新日: 2023年10月31日

女性の美肌や美髪に実は欠かせない「女性ホルモン」や「成長ホルモン」。これらのホルモンバランスが乱れると、肌や髪などの見た目にさまざまな影響を与えます。本コラムでは、女性の美に関わるホルモンとその働き、バランスの乱れによる影響について詳しく解説します。

「女性ホルモン」や「成長ホルモン」などが美容に関わる

私たちの身体の中には100種類以上のホルモンが存在すると言われています。女性の美容に関わるホルモンとしては、女性ホルモンのエストロゲン、成長ホルモン、DHEAなどが知られています。

女性ホルモン(エストロゲン)

「女性らしい身体をつくるホルモン」で、肌や頭皮のコラーゲンやヒアルロン酸などの生成を促進し、皮膚や髪の弾力などを保ちます。また、頭皮の血流を促し、髪にうるおいを与える効果もあります。

成長ホルモン

「子どもから大人に成長するうえで重要なホルモン」ですが、美容にも関係しています。古くなった細胞を修復する働きにより、美肌や美髪を作り出します。また、筋肉量を増やし、体脂肪量を減らす効果もあります。

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)

「老化防止ホルモン」とも呼ばれており、女性ホルモンや男性ホルモンなどを作る原料となるホルモンです。皮膚の色素沈着の改善や、コラーゲン合成の促進などにより、肌の若さを保つ効果が知られています。

女性ホルモンや成長ホルモンのバランスの乱れによる変化

ホルモンはバランスがとれていることが大切で、多すぎたり少なすぎたりすると、私たちの身体にさまざまな影響を及ぼします。また、ホルモンバランスの乱れの原因として、加齢のほか、ストレスや疲れ、睡眠不足などが知られており、適切な生活習慣が重要です。

女性ホルモン(エストロゲン)のバランスの乱れ

エストロゲンは20代でもっとも多く分泌され、その後更年期を迎えるにつれて急激に減少します。また、生理周期に合わせて毎月変化しており、生理終了後に増加して排卵期にピークを迎えます。

エストロゲンの分泌が不足すると、肌荒れや薄毛、生理不順、情緒不安定、不眠などさまざまな症状がみられます。一方、分泌が過剰になると、肥満や片頭痛、疲労などがみられ、長期間続くと乳がんや子宮がんなどのリスクにつながると言われています。

なお、エストロゲンの分泌量は、エストロゲンに指示を出す「FSH(卵胞刺激ホルモン)」と「LH(黄体形成ホルモン)」というホルモンによって調整されています。たとえば、エストロゲンの分泌量が減少する更年期障害では、FSHとLHの分泌が増加します。

<エストロゲンのバランスの乱れによる変化>

減少増加
☑肌荒れ、シミ、シワ
☑薄毛、白髪
☑生理不順
☑情緒不安定
☑不眠
☑むくみ
☑骨がもろくなる
☑血管の病気のリスク
☑肥満
☑片頭痛
☑不安感
☑疲労
☑月経困難症
☑乳がんや子宮がんなどのリスク

成長ホルモンのバランスの乱れ

成長ホルモンの分泌は思春期がピークで、年齢を重ねるにつれて減少します。大人になっても分泌されており、深い睡眠中に分泌されることが知られているため、美容のためにも良質な睡眠をとることが大切です。

成長ホルモンの減少により、肌の乾燥や肌ツヤの低下、薄毛、筋力低下、疲労、気分の落ち込みなどがみられます。一方、成長ホルモンが過剰に分泌する「下垂体成長ホルモン分泌亢進症」という難病では、高血圧や糖尿病、手足の肥大、頭痛などの症状がみられることが知られています。

<成長ホルモンのバランスの乱れによる変化>

減少増加
☑肌の乾燥
☑薄毛
☑筋力低下
☑疲労
☑気分の落ち込み
☑集中力低下
☑高血圧、糖尿病
☑手足の肥大
☑頭痛
☑多汗
☑いびき

DHEAのバランスの乱れ

DHEAの分泌は20歳前後にピークを迎えたあと、年齢を重ねるにつれて減少します。DHEAが不足すると、免疫の低下、気分の落ち込み、記憶力の低下などがみられると言われています。ただし、DHEAの血中濃度が異常に高い方や低い方は、DHEAが作られるもとの副腎の病気が疑われます。

「ウェルミル」によるモニタリングで、美肌・美髪を目指そう!

ホルモンバランスは、加齢や生活習慣の乱れによって乱れることがあります。ウェルミルでは、女性ホルモンの「エストラジオール(エストロゲンの1種)」やエストロゲンの分泌を指示する「FSH」、男性ホルモンの「テストステロン」など様々なホルモンを「見える化」してモニタリングすることができます。

肌や髪のお悩みがある方は、もしかしたらホルモンバランスの乱れが原因かもしれません。気になる方は、ぜひウェルミルをお試しいただき、日々のセルフケアにお役立てください。