最終更新日: 2023年10月31日
ホルモン検査に興味はあるけど、どれくらいの費用がかかるのか分からず不安に思っている方も多いのではないでしょうか?検査と聞くと、高額な費用がかかると思ってしまいますよね。今回は、ホルモン検査にかかる費用を、病院での検査と郵送検査それぞれについて見ていきましょう。
目次
ホルモン検査で分かること
検査の費用について見ていく前に、ホルモン検査で分かることを整理しておきましょう。ここでは、ホルモンの種類ごとに検査で分かることを簡単に紹介していきます。
エストラジオール(E2)検査
エストラジオールは、一般的に女性ホルモンと呼ばれるもののひとつです。生理周期に伴って、子宮内膜の厚み、粘液分泌量を調節して妊娠しやすくなるように作用します。年齢や体の状態によって変化し、20歳ごろから急速に減少、閉経後はほとんど作られなくなります。妊活中の卵巣機能や更年期障害を調べることができます。
FSH(卵胞刺激ホルモン)検査
FSHは、女性の場合、卵巣に働きかけて卵子の成熟を促進するホルモンです。妊活中の女性が多く受ける検査で、卵巣機能について分かります。
TSH(甲状腺刺激ホルモン)検査
TSHは、のどぼとけの下にある器官、甲状腺に働きかけてホルモンの分泌を促し、エネルギーの合成や新陳代謝を調節しています。疲れやすい、汗をかきやすい、手足のむくみや体重の増減といった体調不良の原因となっていることがあります。
テストステロン検査
テストステロンは男性ホルモンと呼ばれるホルモンのひとつです。主に男性らしさを作り出すことに関わっていますが、それ以外にも様々な影響を与えます。男性の更年期障害、性機能のほか、うつ病などの原因が分かることもあります。
FT4(甲状腺ホルモン)検査
甲状腺ホルモンのひとつFT4は甲状腺のホルモン合成能力を調節しています。TSHと同じく、甲状腺機能の低下が原因で起こる体調不良の原因となっている場合があります。
病院での検査費用
ホルモン検査を病院で受ける場合の費用について、最も一般的に行われている妊活の検査を例に見ていきましょう。病院での検査では、保険が適応される場合があり、その場合、およそ1,000円代から3,000円ぐらいで幅があるようです。自費で検査すると、7,000円ほどになる場合もあります。検査費用に幅があるのは、クリニックによって検査項目に違いがあるためです。項目が多いほど費用が高額になります。
このように、病院での検査は1,000円代から7,000円程度と幅があり、検査項目や保険適用の有無によって違いがあることがわかります。
郵送検査の費用
次に、郵送検査の費用について見ていきましょう。妊活の場合、数種類の検査をセットにして約30,000円の検査があります。また、更年期障害を調べる検査のセットでは約20,000円という検査も。病院の検査に比べると、費用は高額となっていますね。これには理由があり、検査はセットになっていて、病院での検査より多くの項目を調べることができるためです。
リプロセルの郵送検査、ウェルミルは検査の項目数を選択でき、税込み価格で、1項目なら6,600円、2項目で9,900円、3項目で13,200円となっています。項目の組み合わせは自由ですから、気になる項目を選択し、不要な項目を除くことで費用を抑えることが可能です。少項目の検査なら、病院での検査と大差ない費用で行うことが可能となります。
病院での検査と郵送検査どっちがいいの?
病院での検査は郵送検査に比べ、保険が適用されることで安い費用で検査を受けることができるようですね。費用の面では、病院で検査を受けたほうがいいように感じますが、どっちを選択したらいいのでしょうか?ここからは、それぞれの長所と短所について、費用以外の特徴も見ていきましょう。
病院での検査は、早いところは即日で、長くて2週間ほどで結果が出ます。また、対面が必須の検査(例えば超音波検査など)を受けることも可能です。反面、病院に行く時間と手間がかかりますし、検査項目によっては特定のタイミングでの受診のために日程を合わせる必要も。
郵送検査について見てみますと、自宅にいながら好きなタイミングで受診できるという利点があります。検査結果が出るまでには数日程度です。また、病院に行くほどでもないちょっとした不調や、日常的な健康チェックとしても気兼ねなく受けられますし、妊娠や更年期障害といったデリケートな悩みでも、周囲の目を気にせずに受けられますね。
以上、ホルモン検査の費用と特徴をみてきました。病院で行う検査か、郵送検査かによって、費用には幅があります。また、保険適用の有無、検査項目によっても異なるようでした。病院での検査と郵送検査では、費用の他にも長所と短所がありますので、それぞれ比較して自分に適切なサービスを選ぶのが良いかと思います。