夏の終わりは毛が抜ける。その理由と対策【抜け毛/ストレス】

「朝起きたら、枕についた抜け毛が気になる」

「洗面所で抜け毛の多さに驚いた」

などなど、男女に関係なく抜け出の悩みや疑問は多いもの。

ネット上では「夏の終わりは抜け毛が多い」「紫外線のダメージで毛が抜ける」「ヒトにも犬猫のような換毛期がある」といった噂のような情報も見かけますが、実際のところはどうなのでしょうか。

今回は、季節の変わり目に気になる抜け毛について、情報を集めてみました。

抜け毛の原因はたくさん考えられる

ひとことで「抜け毛」といっても、その理由はとてもたくさん考えられます。そもそも1日100本程度の毛髪が抜けるのは、生理現象としてむしろ正常です。本数で数えるのは難しいですが、枕につく髪の毛の量や抜け毛の形状(細い、短い毛が多い)などをチェックすると、正常な範囲の抜け毛なのか、何らかの毛髪トラブルなのかの見当がつきやすいです。

この時期に多い情報として、以下のようなものが目立ちます。

<夏の終わりは抜け毛が増える>

情報としての信ぴょう性は微妙です。夏の終わりだからといって特別に毛が抜けやすい理由はありません。ただし、暑い夏の間は汗をかきやすく、毛根周辺も皮脂トラブルなどが起こりやすい状態です。それに加え、夏休み中の行楽などで生活リズムが乱れたり、暴飲暴食などの条件が重なったりすれば、当然ながら毛髪サイクルが乱れて抜け毛も増えることとなるでしょう。そうした生活面での心当たりがある人については、この情報は正しいとも言えます。

<紫外線のダメージで毛が抜ける>

紫外線と抜け毛については医学的な因果関係は立証されてはいません。したがって、「日焼けをしたあとで毛が抜けた」とすれば、別の原因によるものでしょう。ただし、強い紫外線は皮膚組織の深くまでダメージを与えるため、当然、髪の毛そのものや毛根周辺の細胞にもダメージを与えます。夏の強い日差しを(無防備に)浴び続けることは、頭皮にとってよいとは言えません。

<ヒトにも犬猫のような換毛期がある>

犬や猫、そして多くの野生の動物(哺乳類)には換毛期(かんもうき)という、全身の毛の生え変わり時期が見られます。進化の過程で頭部と急所以外の体毛が少なくなった人類ですが、わずかに換毛期の名残があると言われていて、春夏に抜け毛が多少増える人もいるようです。ただし、その影響はとても小さいので、見た目が変わるほど季節ごとに薄毛と増毛を繰り返すようなことはありません。

抜け毛はストレスでも影響される/おすすめの対策方法

ここまで紹介してきた通り、「夏の終わりの抜け毛」がちょっと気になる程度、数週間で落ち着く程度、といった状況であれば、慌てる必要はないでしょう。実際に抜け毛が続いて、薄毛に進行してしまう主な要因としては「加齢や遺伝」「頭皮のトラブル」「ホルモンバランスの乱れ」が挙げられます。

加齢や遺伝は仕方のないものでもあり、頭皮トラブルは清潔にしていればたいていは改善できるので、この中でも特に対策が必要なものは「ホルモンバランスの乱れ」だと断言できます。

そしてホルモンバランスの乱れの大きな原因は「生活習慣」と「ストレス」の影響です。単純に男性ホルモンが多いからと言って抜け毛が増えるというのは誤解ですが、ホルモンの働きが複雑に絡み合った結果、毛髪の寿命(毛周期/ヘアサイクル)が短くなるなどして、抜け毛が継続し、薄毛になることがわかっています。

生活習慣やストレスによって乱れたホルモンのバランスはもとに戻りにくいため、「できるだけ規則正しい生活習慣(特に睡眠と食事)」「ストレスをため込まない生活」の2つが、抜け毛に有効な対策となります。

まとめ

いかがでしたか?季節の変わり目の抜け毛については、あまり気にしなくてもよいものの、本質的な抜け毛対策として「ホルモンバランスの改善」が大切であることがお判りいただけたと思います。近年は薄毛や抜け毛の治療・研究も進んでいます。本気でお悩みの場合は、一度専門の医療機関に相談してみるのもよいでしょう。

なお、私たちウェルミルが提供するリモート検査キットは、抜け毛に関係すると言われるストレス物質のコルチゾールのほか、女性ホルモン・男性ホルモン・甲状腺ホルモンなど、いろいろなカラダ数値を「見える化」して記録できます。抜け毛対策だけでなく、日々のヘルスケアの新しいスタンダードとして、ぜひご利用ください。