プロテインは腎臓に悪い?プロテインを飲まない方がよい人は?

最終更新日: 2025年04月09日

「プロテインを飲もうと思っているけど、本当に身体のためになるのかな?腎臓に悪いという噂も聞くし…。どんな飲み方をしたらいいのだろう?」こんな疑問をもっておられる方もいらっしゃると思います。今回は“プロテインの悪い噂”に焦点を当てながら、プロテインを飲んでよい方・ダメな方、おすすめの摂取方法をご紹介します。

ウェルミルちゃん
ウェルミルちゃん

体にいいはずのプロテイン、飲んではいけない状況とは?

プロテインは腎臓に悪い?

飲料タイプのプロテインは、溶かすだけで良質なタンパク質を手軽に補充できるアイテムです。食事では補えないタンパク質を摂取するのに優れていて、多くの方が愛用しています。

一方で、プロテインには様々な憶測があります。例えば「飲むと腎臓にダメージがある」「加工品で健康に悪い」という噂をあちらこちらで見かけますね。

結論から申し上げると、プロテインを正しい量で飲めば腎臓に負担をかけることはありません。また、タンパク質は3大栄養素とされるほど、生命の維持に重要な栄養素ですので、適正な量が補填される分には健康に悪影響もないと言えます。

一方で、プロテインの摂取に注意が必要な方、例えば腎臓に疾患を抱えている人はプロテインの摂りすぎで、健康を害することがあるので注意が必要です。

本記事では、プロテインの健康的な飲み方や、プロテインを飲まない方がいい人について、詳しく解説します。

プロテインの排出経路

プロテインの主要成分のタンパク質は体内に取り入れた後、どのような経路で排出されているのでしょうか。

プロテインのタンパク質は、飲んだ後に胃や小腸でアミノ酸に分解されます。元々タンパク質はアミノ酸の集合体ですから、それが1つ1つ細かく切り分けられるようなイメージです。

分解されたアミノ酸はグルタミン酸脱水素酵素によって、さらにアンモニアに分解されます。このアンモニアが肝臓で尿素に変換され、腎臓から排出されます。

流れをまとめると、下記の通りです。

プロテイン→アミノ酸→アンモニア→尿素

プロテインは体内で分解され、尿素となり排出される。この流れがメインの分解経路となります。

プロテインは腎臓に悪いのか?

ではなぜプロテインは腎臓に悪いと言われるのでしょう。それは、あまりに多い尿素は排出する際に、腎臓への負担を大きくするためです。

腎臓は体に悪いものを排出する「ろ過装置」のような器官です。ろ過する量が増えれば増えるほど、ろ過装置に負担がかかります。そのため、手軽に飲めるプロテインで、過剰なタンパク質を摂取してしまうと腎臓への負担は大きくなると言えます。

ただし、タンパク質の摂取に関して神経質になる必要はなく、極端な量を摂取しない限り問題ありません。厚労省がおすすめするタンパク質の1日摂取量は体重1kgに対し、0.8gです。つまり、体重60kgの人は48g。毎日コップ1杯程度のプロテインを補助的に飲み、その他の食事で適宜タンパク質を摂るような生活でちょうどよい量になることが多いでしょう。

プロテインを飲まない方がいい人

プロテインを飲まない方がいい人は、慢性腎臓病(CKD)の人です。先述した通り、タンパク質は尿素となり腎臓でろ過されるからです。

腎障害がある上に大量のタンパク質を摂ると、ろ過しきれない尿素が体内に残ります。尿素は排出されていくべき物質のため、尿素が蓄積していくと、尿毒症まで発展するケースもあるのです。

尿毒症の主な症状は下記の通りです。

  • 疲労感
  • 息切れ
  • 尿量が減る
  • 浮腫
  • 食欲低下
  • 高血圧
  • 高カリウム血症
  • 貧血

そのため、タンパク質制限のかかるCKDの方は、プロテイン摂取による健康維持ではなく、医師の指導の下での食事療法行うようにしましょう。

プロテインの健康的な飲み方

タンパク質の「摂取上限量」は個人の活動量によってばらつきがあるため、はっきりとした基準値はありません。では、目安としてどのくらいの量までなら健康的な量と言えるのでしょうか。

多くの報告から、おおよそ体重1キロあたり1g程度なら腎機能への負担もなく、健康的にタンパク質摂取ができると考えられます。

元々の体質や、運動量、性別によっても左右されますので、自身の運動量や体質に合わせて調整するのがよいでしょう。

プロテインを摂取するおすすめのタイミングは、下記の通りです。

  • 起床時・就寝前
  • トレーニング後

これらのタイミングであれば、タンパク質不足を補い、筋肉の合成を助けるのに有効だと言えます。

生活に上手くプロテインを組み込んで効率的に摂取できるとよいですね。

最新の研究結果とプロテイン摂取の新たな視点

近年、各大学や研究機関による調査が進み、適正なプロテイン摂取がもたらす多面的な健康効果に関する新たな知見が次々と報告されています。早稲田大学の最新調査によると、プロテインの量や摂取タイミングを工夫することで、免疫力の向上、代謝の改善、ひいては全体的な身体機能の維持が期待できることが明らかになりました。

たとえば、起床直後に軽くプロテインを補給することで、夜間の断続的なエネルギー消費後に不足しがちなアミノ酸が補われ、体内の栄養バランスが整えられるとともに、日中の活動時のパフォーマンス向上に寄与する可能性があります。
また、就寝前にプロテイン摂取を取り入れると、睡眠中の筋肉の分解を防ぎ、翌朝の筋肉合成に好影響を及ぼすことが示唆されています。

さらに、近年の分子生物学的研究では、プロテインの消化・吸収プロセスが従来以上に詳細に解明され、個々の体質や活動レベルに合わせた最適なプロテイン補給の方法が提案されるようになりました。
運動直後の急速な回復を促すための速攻性を持つプロテインと、長時間にわたって持続的に供給されるタイプとの使い分けは、これまでの「一律の摂取タイミング」という概念を大きく見直す契機となっています。

これにより、従来は運動後の補給に集中していたプロテイン摂取が、起床時・就寝前など、一日の様々なタイミングに広がり、より個々のライフスタイルや健康状態に対応した栄養戦略が確立されつつあります。

プロテイン摂取の最新研究に関するコラムはこちら↓
https://well-mill.com/column/protein-column/

プロテインの種類とその効果:あなたに合った選択

プロテインはその性質や吸収速度、さらには含有する栄養素のバランスにより、用途や目的に応じて使い分けることが重要です。以下、主要なプロテインタイプとその特徴、及び効果について詳しくご紹介いたします。

➀ホエイプロテイン

ホエイプロテインは、牛乳からチーズ製造時に分離される副産物として得られるため、吸収速度が非常に速いのが特徴です。特にホエイプロテインアイソレートは、加工工程でラクトースや脂肪分が大幅に除去され、ラクトース不耐症の方にも適した製品となっています。運動後の急速な筋肉修復に寄与し、短期間で体内のアミノ酸レベルを高める効果が期待されます。

➁カゼインプロテイン

一方、カゼインプロテインはその凝固特性により消化吸収がゆっくり行われ、持続的なアミノ酸供給を実現します。特に就寝前の摂取に適しており、長時間にわたって筋肉の分解を防ぎ、回復をサポートする役割を果たします。長時間の飽和状態を維持するため、夜間の栄養補給に最適です。

➂ソイプロテイン

大豆由来のソイプロテインは、植物性ながらも必須アミノ酸がバランス良く含まれている点が評価されています。ビーガンや植物性食品を好む方、または乳製品に対するアレルギー・不耐症を抱える方には特におすすめです。加えて、独自のフィトケミカルが含まれている場合もあり、健康面での付加価値が期待されます。

➃卵プロテイン

卵プロテインは、その高い消化率と完全なアミノ酸スコアから、非常に効率的なタンパク質補給源とされています。特に卵白プロテインは、脂質や余分なカロリーが少なく、栄養バランスに優れているため、体重管理やカロリーコントロールを重視する方にも適しています。

このように各プロテインは、吸収速度や成分バランス、さらには個々の体質や生活習慣に合わせた利用法が確立されています。目的に応じたプロテインの選択は、効率的な筋肉修復のみならず、全体的な健康状態の向上に寄与する重要な要素です。最新の研究成果を踏まえたアプローチを実践することで、単なる栄養補給を超えた新たな健康戦略が実現できるでしょう。

効率良く筋トレしたいならウェルミルがおすすめ

普段からプロテインを飲んでいる方は、筋トレが日課になっている方も多いでしょう。

効率よく筋肉量を増やしたい場合、タンパク質の摂取も大事ですが、テストステロンの量を把握するのも重要なポイントです。

体内のホルモンを見える化できるウェルミルの検査キットなら、自宅で簡単にテストステロンなどのカラダ数値を検査することができます。ぜひセルフケアにお役立てください。

ウェルミルちゃん
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腎臓が弱っているときはプロテインをお休みした方がよさそうだね。用量を守って健康的に過ごそう!

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株式会社リプロセル(運営会社)について

iPS細胞ビジネスのトップランナーとして

株式会社リプロセルは、2003年に京都大学・東京大学発の再生医療ベンチャーとして設立されました。 2013年にはJASDAQ へ上場し、現在日本・アメリカ・イギリス・インドに拠点を有し、グローバルにビジネスを展開しています。

リプロセルは創業以来、先駆的にiPS細胞の事業化を進めています。2007年に京都大学の山中教授が、世界で初めてヒトiPS細胞を作製した実験でも、当社の培養液が使用されました。また2009年には、世界初のiPS 細胞製品としてiPS心筋細胞の販売を開始しました。
2024年現在、当社の製品は、世界中で9,000件以上の論文に引用されています。そして2016年より、本格的に再生医療分野に進出し、3つの再生医療製品の研究開発も進めております。

リプロセルは、今後ともiPS細胞ビジネスのトップランナーとして再生医療・医学・バイオ技術の発展に貢献すべく、挑戦を続けてまいります。

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