プレ更年期でも子供が欲しい!対策は?治療はできるの?

最終更新日: 2024年07月25日

プレ更年期は、女性が更年期に入る前の段階で、ホルモンバランスの変化が始まる時期です。この時期は、妊娠の可能性が低くなると言われていますが、決して不可能ではありません。妊娠を望む場合、まずは自分の体がどのような状態にあるのかを知ることが重要です。自宅で手軽に行えるホルモンチェックキットを利用することで、自分の体の状態を把握することができます。
今回の記事では、プレ更年期と妊娠の関係、プレ更年期の対策や治療について解説していきます。

女性のプレ更年期と妊娠

プレ更年期は、女性が更年期に入る前の段階で、30代後半~40代前半ごろの時期を指します。そして、プレ更年期はホルモンバランスの変化が始まる時期です。

プレ更年期は、女性の生殖能力が徐々に低下し始める時期であり、妊娠に関していくつかの影響があります。

  1. 卵子の質と量の低下: プレ更年期に入ると、卵巣から放出される卵子の質と量が低下し始めます。これにより、妊娠する可能性が減少する可能性があります。
  2. 不規則な月経周期:プレ更年期では、月経周期が不規則になることが一般的です。これは排卵のタイミングが予測しづらくなるため、妊娠の計画が難しくなります。
  3. 更年期症状:ホットフラッシュ、睡眠障害、情緒不安定などの更年期症状がプレ更年期にも現れることがあります。これらの症状は、妊娠への影響だけでなく、全般的な生活の質にも影響を与えることが予想され、妊活にも少なからずの影響が現れるかもしれません。
  4. 妊娠のリスク:プレ更年期の女性が妊娠する場合、流産のリスクが高くなることがあります。また、高齢出産に関連するリスク(例:染色体異常、妊娠高血圧症候群、糖尿病など)も考慮する必要が出てきます。

ただし、こうした問題はあるものの、プレ更年期でも妊娠は可能です。
妊娠を望む場合、まずは自分の体がどのような状態にあるのかを知ることが重要です。自宅で手軽に行えるホルモンチェックキットを利用することで、自分の体の状態を把握することができます。女性ホルモン(エストラジオール)を自宅で調べるキットだけでなく、エストラジオールの分泌を促す卵胞刺激ホルモン(FSH)や、残存卵子数と関係のある抗ミュラー管ホルモン(AMH)を自宅で調べられるキットもあります。

女性のプレ更年期における対策や治療

プレ更年期の対策や治療は、症状の緩和と全体的な健康の維持を目的として行われます。以下にいくつかの一般的な対策と治療法を紹介します。

  1. 生活習慣の改善
    ・バランスの取れた食事:骨密度の維持のためにカルシウムとビタミンDを豊富に含む食品を摂取しましょう。
    ・定期的な運動: 適度な運動は骨密度を高め、心血管系の健康を促進し、ストレスを軽減します。
    ・十分な睡眠: 良い睡眠習慣を身につけることが、更年期症状の軽減に役立ちます。
    ・ストレス管理:ヨガ、瞑想、リラクゼーションテクニックなどを通じてストレスを管理しましょう。
  2. ホルモン補充療法(HRT)
    ・プレ更年期のホルモンバランスの乱れによる症状が重い場合、医師はホルモン補充療法を提案することがあります。これは、エストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンを補充することで症状を軽減する治療法です。ただし、HRTは一部の女性には適していないため、医師とよく相談することが大切です。
  3. 薬物療法
    ・非ホルモン薬:ホットフラッシュや発汗などの症状に対して、抗うつ薬や抗不安薬が処方されることがあります。
    ・ビタミンとサプリメント :骨密度の維持にはカルシウムとビタミンDのサプリメントが推奨されることがあります。
  4. 心理的サポート
    ・カウンセリングやサポートグループに参加することで、プレ更年期の心理的な影響に対処することができます。

まとめ

プレ更年期の対策や治療は、個々の症状や健康状態に応じて異なります。自分に合った対策や治療法を見つけるためには、医師との定期的な相談が重要です。
更年期は女性ホルモンの減少による身体の変化を伴いますが、その始まりには個人差があります。しかし、プレ更年期であっても妊娠することは不可能ではありません。プレ更年期かも?と感じる場合には、医療機関で相談することも大切です。そして、セルフチェックとして自宅で検査をすることもおすすめです。
ウェルミルで取り扱っている検査キットでは、女性ホルモン(エストラジオール)だけでなく、エストラジオールの分泌を促す卵胞刺激ホルモン(FSH)や、残存卵子数と関係のある抗ミュラー管ホルモン(AMH)を簡単な方法で調べることができます。
ウェルミルの検査キットを使って、自宅で簡単に健康管理してみましょう。

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参考文献

  1. 産婦人科 診療ガイドライン ―婦人科外来編2020 p180
    https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_fujinka_2020.pdf
  2. Soules, M. R., et al. (2001). Executive summary: Stages of Reproductive Aging Workshop
    https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3340903/