最終更新日: 2023年10月31日
妊活や体調不良の原因特定、日々の健康管理の助けなど、様々な目的で行われるホルモン検査。どのようなタイミングで受けるべきなのでしょうか?
今回はウェルミルで検査できるホルモン検査の項目について、最適な検査時期の目安を紹介します。
エストラジオール(E2)
女性の体作りや体調に関わるホルモンにエストロゲンがあり、一般的に女性ホルモンと呼ばれます。エストロゲンにはいくつかのホルモンが含まれますが、その中で最も強い活性を持つのがエストラジオールです。卵巣から分泌されるエストラジオールの主な働きの一つとしては、子宮内膜の厚みや粘液分泌量を調節して妊娠しやすくなるように作用します。年齢によって変化することに加え、月経周期や妊娠、閉経によっても大きく変化するホルモンです。
エストラジオールはエストロゲンを代表するホルモンであるため、女性ホルモンの働きを調べる目的で検査によく用いられます。妊活での卵巣機能のチェックや月経不順、月経前症候群(PMSとも呼ばれる、生理前にみられる精神的な不安定、体調不良などの症状)の検査に用いられます。さらに、更年期障害の可能性などを判断するためにも用いられています。月経のある女性は検査時期に気をつけましょう。月経周期に伴って分泌量が変化するため、タイミングが重要なのです。ウェルミルでは、月経3日目から5日目での検査を推奨しています。月経3日目前後に調べることで、無排卵や月経の不調、月経前症候群、更年期障害などの目安とすることができます。
FSH(卵胞刺激ホルモン)
FSHは、生殖細胞の成熟や、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を促す働きを持っています。FSH検査は、主にエストラジオールが正常に分泌されているかどうかを調べるために使われ、妊娠のしやすさを知るために検査される場合が多いです。
FSHの分泌量は月経周期に伴って変化し、排卵期前に増加します。そのため、月経3日目から5日目が検査に適したタイミングです。
テストステロン
男性で分泌量が多いために男性ホルモンとも呼ばれていますが、男女ともに重要な役割を果たしています。主に筋肉や骨格の発達、性欲や気力などの精神面にも働きかけるホルモンです。加齢やストレス、生活習慣などにより分泌量が低下してしまい、生活習慣病や精神的不調、男性更年期障害の原因となります。特別に思いあたる原因がないのに、無気力や体のだるさなどが気になる場合に検査してみるといいでしょう。
男女ともに周期的な変動はみられず、お好きなタイミングで検査可能です。
FT4(甲状腺ホルモン)
FT4は甲状腺のホルモン分泌を調節しています。甲状腺のホルモンは多すぎても少なすぎても体に不調が現れ、多すぎると、汗が多くでたり、脈拍が速い、体重減少などの症状が現れ、逆に少なすぎると、気力がなくなる、体重の増加やむくみなどの症状がみられます。
上記のような症状が気になるときはFT4検査を受けてみるのはいかがでしょうか。甲状腺機能の低下が原因となっている可能性が考えられます。検査はいつでも好きなタイミングで可能です。
TSH(甲状腺刺激ホルモン)
TSHは甲状腺に働きかけてホルモンの分泌を促し、エネルギー生産や代謝を調節しているホルモンです。
TSH検査はFT4と同じく、主に甲状腺機能を調べるために用いられています。男女ともに受けられる検査で、女性ホルモンのような月経周期に伴う変化もありませんので、ご自身の好きなタイミングで検査可能です。
以上、ホルモン検査の項目とタイミングを見てきました。いつでも検査可能な項目がある一方で、タイミングを合わせる必要がある検査も。「検査はしたいけれど特定のタイミングで病院に行くのは難しい…。」という方もいることでしょう。そのような方には、通院の必要がない郵送でのホルモン検査が便利です。自宅で検体を採取し、ポストに投函するだけなので、病院に行く時間がない日や土日、祝日でも手軽に検査を受けることができますよ。