最終更新日: 2024年09月05日
「昔にくらべて、自分の体臭が変わってきた気がする」
「加齢臭は自分では気づきにくいと聞いて、最近少し心配になっている」
「できるなら加齢臭を防ぎたいが、どのように対策すべきか知りたい」
更年期にさしかかっている、またはすでに更年期を迎えている世代の方には、体臭に関するこのようなお悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
実は、更年期そのものはダイレクトに加齢臭の原因ではありません。しかし、更年期特有のホルモンバランスの乱れが間接的に作用し、加齢臭を強めてしまう可能性があります。
また、加齢臭が出るのは男性や高齢の方ばかりとは限らず、女性や比較的若い世代であっても加齢臭が出る可能性があります。その原因は、更年期と同じように、ストレスや生活習慣の乱れなどによりホルモンバランスや自律神経の働きが乱れることにあります。
今回は、「加齢臭」について解説します。身近な工夫で対策できることもたくさんありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
加齢臭の原因って何?基本知識を解説!
加齢臭とは、「加齢に伴い発生する、中高年世代に多い特有の体臭」として知られていますが、現在ではその正体が「ノネナール」という化学物質であることが突きとめられています。ここでは、加齢臭についての基本知識をかんたんにご紹介します。
加齢臭の原因
加齢臭の原因は、主に「皮脂」です。より正確には、皮脂中のパルミトレイン酸と過酸化脂質、皮ふ常在菌が作用することで、ニオイの原因の「ノネナール」が生じます。
パルミトレイン酸と過酸化脂質は、主に加齢の影響で増加する成分であり、結果として高齢になるほど皮脂からノネナールが生じやすい状況が生まれます。
加齢臭ってどんなニオイ?
加齢臭の正体であるノネナールは、古本や枯れ草のようなニオイに例えられることが多いです。口臭や足裏臭、ワキガ臭などの他の体臭に比べれば、ニオイとしては実はそれほど強烈ではないものの、全身のあらゆる皮ふから発生する可能性があり、衣服にも染みつきやすいので、対策をするのは容易ではありません。
女性でも加齢臭になる条件は変わらない
一般的に男性ホルモンの働きにより、男性のほうが女性よりも皮脂量が多いとされています。加齢臭の原因が「皮脂」なら、「加齢臭は女性はあまり気にしなくてよいのでは?」と思われるかもしれません。しかし、加齢臭が目立ち始める中年以降は、女性も更年期が近づき女性ホルモンの量が低下します。皮脂の量が男性の8割ほどとされる女性も、加齢臭発生の条件ではあまり違いはなく、男性同様のケアが有効になります。
加齢臭とミドル脂臭の違い
中年男性に特徴的な「ミドル脂臭」(いわゆるオジサン臭)を加齢臭の仲間として扱うこともありますが、この記事では区別して扱います。ミドル脂臭はノネナールよりはるかに不快かつ強烈と言われる「ジアセチル」が関係していて、原因も加齢臭とは少し異なります。
このミドル脂臭も代表的かつ強めの体臭であり、男性だけでなく女性も気にしておきたい要素があります。
ミドル脂臭について詳しくは、こちらの記事もあわせてお読みください。
更年期でなくても知っておきたい?加齢臭対策で効果的なこと
加齢臭は自分では気がつきにくく、原因を完全にブロックするのは難しいのですが、基本的な生活習慣や洗濯などの工夫により、かなり対策できます。ここでいくつか紹介していきます。
加齢臭対策の基本
加齢臭の基本的な対策は、毎日の入浴などで身体を常に清潔に保ち「余分な皮脂をためない」ことが有効です。ただし、入浴時に毎回ゴシゴシと強くこすって洗うのはNGです。
なぜなら、皮脂は皮ふを守るバリアとして出されている成分でもあるので、強くこすって落としても、再度一定量が作られて肌から分泌されます。必要な分の皮脂まで落としてしまうと肌のサイクルが乱れ、肌荒れなどの肌トラブルの原因になりむしろマイナスです。あくまで「余分な皮脂」を泡立てた石鹸でやさしく洗い流すような気持ちが大切です。
また、全身の皮ふから発生することからも、布団や衣服などに染みつきやすく、特に肌着の管理には注意が必要です。肌着、タオル、シーツ類などはまめな洗濯を心がけましょう。定期的にクリーニングサービスなどを利用するのもよいでしょう。
入浴時の石鹸、洗濯時の洗剤などには、加齢臭対策ができる商品も多く市販されています。それらも活用すれば、より効果的に対策できます。
おすすめの加齢臭対策
加齢臭対策としておすすめできるのは、以下の3つです。
①ストレスを溜めない
過剰なストレスにより発生した活性酸素は、皮ふ上の過酸化脂質を増加させノネナールの発生を増やします。また、ストレスはホルモンバランスを崩す原因にもなります。適度なストレス発散方法を確保して、前向きな気持ちでいることは、更年期対策としても大切です。
②健康的な食生活
健康的な食生活は体の内側からできる加齢臭対策です。ビタミン豊富な野菜類、食物繊維などを多めに摂る、抗酸化作用の強い食品を食事に取り入れるなどの工夫が推奨されます。
逆に、不規則な食生活、栄養バランスの乱れ、過度な飲酒、肉類や甘いものの摂りすぎなどは、すべて血液中の中性脂肪やコレステロールを増やし、それらが酸化されてノネナールのもとになる過酸化脂質を生んでしまいます。
③運動の習慣
運動の習慣はストレス発散、血液循環の活性化、ホルモンバランスの正常化など、メリットがたくさんあります。結果として、とても有効な加齢臭対策になります。
まとめ
いかがでしたか?加齢臭は様々な対策が可能ですし、過度に気にしすぎないことも大切です。加齢臭を気にしすぎるストレス自体が、ホルモンバランスを崩す原因となっては本末転倒です。更年期の対策と同様に、日常生活の中で無理なく備えるのがベストでしょう。
「体臭は健康のバロメーター」とも言われます。体臭やホルモンバランスにも気を配ることで、自分自身の生活習慣を見直すきっかけを見つけていくことは大切です。ウェルミルの郵送検査では、ストレスホルモンのコルチゾール、女性ホルモン・男性ホルモンなど、様々な「カラダ数値」を見える化してモニタリングできます。毎日の体調管理にぜひ一度、お試しください。
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