甲状腺刺激ホルモン(TSH)
甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、脳の下垂体から分泌されるホルモンです。主な働きは、甲状腺ホルモンを分泌するよう調整する役割があります。
甲状腺は、首の付け根にある臓器で、蝶が羽を広げたような形をしているのが特徴です。甲状腺から出るホルモンは、血液に乗って全身に運ばれて、成長・発育・エネルギー代謝や心臓の働きを調整します。
血中のTSH濃度は、甲状腺機能の変化を敏感に反映するため、血液検査で検査されることの多い項目です。
FT4
FT4は、甲状腺で産生され分泌されるホルモンで、成長・発育・エネルギー代謝や心臓の働きを調整しています。甲状腺ホルモンにはいくつか種類がありますが、甲状腺の働きを調べるにはFT4を測定します。
甲状腺は、首の付け根にある臓器で、蝶が羽を広げたような形をしているのが特徴です。
血中のFT4濃度が低いと、甲状腺の機能が低下している可能性があります。甲状腺の機能が低下すると、体温低下・無気力/倦怠感・むくみ・脱毛・皮膚乾燥・便秘・記憶力低下などが起こります。甲状腺機能低下は、橋本病などの疾患が関与していることがあります。
また、血中のFT4濃度が高い場合、甲状腺の機能が亢進している(過剰である)可能性があります。甲状腺の機能が亢進すると、暑がり・汗が出る・皮膚のかゆみ・吹き出物・動悸・息切れ・手の震え・痩せ・集中力の低下・不眠症などが起こります。甲状腺の機能亢進が見られる疾患として、バセドウ病などが挙げられます。